心理的逆転について
心理的逆転という言葉をご存じでしょうか。
〇 頭ではこうしたほうがいいと分かっていても、なぜかそうでないほうを選んでしまう。
〇 やめたほうがいいと分かっているのにやめられない。
〇 人からの助けを申し訳ないと思って断ってしまう。
〇 自分にはそんな資格がないんじゃないかと、最初からあきらめてしまう。あるいはせっかくの申し出を断ってしまう。
〇 うまくいくことがあると何かしら罪悪感を感じて自分からそれを帳消しにするような行動を取ろうとしてしまう。
〇 人と関わったり楽しんだりするスキルはあるのに、楽しむことから遠ざかるような生活を送ろうとする。
〇 人のためなら頑張れるのに、自分のことはいい加減にしてしまう。
〇 自分を大切に扱ってくれる相手に対して、退屈を感じたり無関心になったりする。
〇 相手から求められてもいないのに、自分から犠牲になるようなことを申し出てしまう。
このような傾向のある人は、心理的逆転が起きている可能性があります。
これが起こっていると、カウンセリングにおいても困ったことがあります。
せっかくお金と時間を費やして受けているのに、どこかの時点でそれ以上よくなろうとしない自分がいる
まるで今の状況にすがるかのように、楽なほう、居心地のよいほうへ進まなくなってしまう
誰かにそうしてはいけない、とでも言われているかのように、、
そのため、心理的な逆転が起こっている人は、まずそれを健全なほうへと戻すことが、カウンセリングを受ける場合に大切ですし、
日常生活においても、、
パートナーや仕事をこのまま続けるかどうか
自分にとっての大きな決断をするとき
そのような選択で、本当に求めているほうを選べるかどうかに関わってきます。
心理的な逆転を元に戻すには、ホログラフィートークというセラピーが効果的と言われています。この療法は、病院などでもトラウマや愛着障害などの治療に用いられているものです。
育ってきた家庭環境に今の生きづらさの原因がありそう、、と感じている方にもおすすめの方法です。
その前に、心理的な逆転があるかどうかを確かめてみることが必要です。
逆転がありそうな人でも実際はそうでなかったり、なさそうな人なのに逆転していたりもします
心理的逆転が起きているとセラピーが進みにくくなってしまうため、まず心理的逆転が起きているのかをチェックし、もし起きていたらそれを改善することから始めると治療の進みを早めることができると言われています。
こちらのカウンセリングルームでは、心理的逆転のチェックを行うことができますので、チェックだけしてみたいという方はお試し対面カウンセリングにて受けていただくことができます。
通常の対面カウンセリングにおいても、10分~15分もあればチェックすることができます。確認にはキネシオロジーという筋肉の反射を使った方法を用います。
心理的逆転を改善するためには、ホログラフィートークという心理療法が効果的なので、心理的逆転のある方は受けていただくことをお勧めしています。
※ 心理的逆転という言葉はロジャー・キャラハン博士という方が考えた言葉です。
※ ホログラフィートークは嶺輝子という方が考案した方法で、トラウマ障害や愛着障害の改善に有効な方法として広まりつつあります。
著者:公認心理師 ただ心のカウンセリング 太多誠
tel: 03-4296-2035、076-275-3789