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復職のタイミングを考えて焦ってしまう方へ~休職を繰り返さないためにどう過ごすか~

                

休職をしてしばらく経つと、

  • 「そろそろ戻ったほうがいいんじゃないか」
  • 「これ以上休んでいると迷惑をかけてしまう」
  • 「このまま働けなくなったらどうしよう」

そんなことを考えるようになる方がいます。

特に

適応障害やうつ病などで休職された方は

少し動ける日が出てきたり

少し眠れるようになってきたりすると

「もう戻らないといけないのでは」

焦り始めてしまうことがあります。

最初の頃は、
とにかく休まないと、、
と思っていたはずなのに、

今度は
「まだ戻れない自分」
に苦しくなってしまう。。

そして、
まだしんどさが残っているのに
無理をして復職してしまい、

また同じように苦しくなってしまう、、

そんなことも少なくありません。

「全身」で働こうとしてしまう

三宅香帆さんの
「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」
という本の中に、
こんな言葉があります。

「全身」でひとつの文脈にコミットメントすることは、自分を忘れて、自我を消失させて、没頭することである。

そういう瞬間が、楽しいこともあるだろう。楽なこともあるだろう。

自分のことなんか忘れちゃいたい、没頭してたい。すっごくよく分かる。

・・・・・・・・・・・・・・

この部分を読んで、
休職されている方のことが
思い浮かびました。

まじめな方ほど
仕事に「全身」で向かおうとします。

  • ちゃんとしないといけない
  • 期待に応えないといけない
  • 迷惑をかけてはいけない

そんなふうに
ずっと気を張り続けてしまう

それは、
責任感がある
ということでもありますし、

今まで
そう頑張ることで
何とかやってこれた
ということなのかもしれません。

ですが、
ずっと「全身」で働き続けることは、
思っている以上に
こころや身体に負担をかけていきます。

休職中なのに
頭の中ではずっと

「働かなきゃ」
「戻らなきゃ」
と考え続けてしまう方もいます。

身体は休んでいるのに
心の中では
ずっと働き続けているような状態です。

仕事だけで自分の価値を感じようとしてしまう

本の中には
こんな言葉もありました。

無理してでも頑張った人を褒め称えるべきだ。そのような文化が、アメリカにも、ある。決して日本も例外ではないだろう。

「自己実現」を仕事で果たそうとする社会では、私たちはどうしても「自己実現」の奴隷になってしまい、結果としてバーンアウト、そして鬱病を生み出してしまうのだ。

「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」三宅香帆著

仕事が悪い、
頑張ることが悪い、
ということではありません。

ですが、
仕事だけで自分の価値を感じようとすると

働けない時に
「自分には価値がない」
という感覚になりやすいです。

特に、
子どもの頃から
頑張ることで認められてきた方や

人に迷惑をかけないように
気をつかって生きてきた方ほど

休職中にも
「ちゃんと休めない」
ということが起こります。

復職のタイミングは人それぞれ

復職のタイミングについて、

「どのくらい休めばいいですか?」
と聞かれることがあります。

ですが、
これは一律には決められません。

人によって、
生活状況も、
仕事の内容も、
抱えている苦しさも違うからです。

ただ、
焦りや罪悪感だけ
復職を決めようとしている時は、
少し立ち止まってみてもいいかもしれません。

大切なのは、
「元の状態に戻ること」
だけではなく

同じ苦しさを
繰り返さないことでもあります。

休職中をどう過ごすか

休職中、

「何かしないと」

と焦ってしまう方もいます。

何か新しいことを勉強しようとしたり

病気についての本を読んで

早く治そうとする方も少なくありません。

もちろん、

それ自体が悪いわけではありません。

ですが

今はまず、

「ちゃんと戻れるようになるために頑張る」

というよりも

  • 自分がどんな時に苦しくなるのか
  • どんなふうに無理を重ねてきたのか
  • どんな考え方の時に自分を追い込みやすくなるのか

そういうことを

少しずつ整理していく時期なのかもしれません。

そして

次に仕事へ戻るときに、

どんな心持ちで仕事に向き合うと

同じようなことになりにくいのか。

プライベートの時間

どんなふうに過ごしていきたいのか。

そのようなことを

少しずつ確かめながら

以前とは少し違う

新しい自分として

次の一歩を進めていく。

そのほうが

結果として

同じことを繰り返しにくいと感じています。

なぜ

そこまで復職を急いでしまうのか。

なぜ

休んでいる自分を責めてしまうのか。

その背景には

頑張ることで認められてきたこと

迷惑をかけないように生きてきたこと

人に頼ることが苦手だったこと

そうした

子どもの頃から身につけてきた

生き方が関係していることもあります。

だから

復職だけを考えるのでなくて

自分はなぜ

そこまで頑張り続けてきたのか

なぜ

休むことに罪悪感を感じてしまうのか

そういうところを

振り返ってみることも

大切なのかもしれません。

  • 「今はどんなふうに過ごす時期なのか」
  • 「どんなことを意識していくとよいのか」

このようなことは

その時の回復段階を見ながら

進めていくことが大切になってきます。

カウンセリングでは

その時期を見ながら

一緒に進めていくお手伝いもしています。

復職することをゴールにしない

休職の時間は

ただ働かない期間

というだけではありません。

今まで

  • どんなふうに頑張ってきたのか
  • 何を背負い続けてきたのか
  • どんな時に苦しくなってしまうのか

そういうことを

少しずつ整理していく時間にもなり得ます。

復職することがゴール

というより

以前よりも少し

無理をしすぎずに生きられること。

そのほうが、
長い目で見ると
大切なのかもしれません。

関連ページ

復職について考え始めると

自分だけ休んでいるのは

 いけない気がする」

迷惑をかけてしまっている」

早く元に戻らないと」

と焦ってしまうことがあります。

その背景には

頑張ることで認められてきたこと

人に頼ることへの不安

休むことへの罪悪感

などが関係していることもあります。

また

そうした生き方の背景には

子どもの頃から身につけてきた

人との関わり方

安心感の持ちにくさ

関係していることもあります。

それらの苦しさについて

理解していくために

こちらのページも参考にしてみてください。

▶ 大人のいい子症候群とは

~頑張っているのに生きづらいと感じている方へ~

▶ 安心したいのに人を頼れない方へ

▶ 隠れアダルトチルドレンとは

~親が毒親じゃないのに生きづらい方へ~